経済学系大学院の入学までにやらなくてはいけないこと
この記事にどれだけ需要があるか分からないんですが、自戒の意味も含めて書きたいと思います。
自分は元々、経済学系の大学院で勉強、研究していました。
その際、大きな壁となるのは、経済学の難易度が学部と大学院で全く違うということです。まー優秀な人は全然大丈夫なんでしょうけど、数学が苦手な自分は大学院での授業がとても辛かったです。
というのも、学部の経済学は、数学のレベルとして高校数学、数3程度でどうにかなりました(※)。一方、経済学系大学院での数学を証明まで理解しようと考えたら、理系の学部の物理数学をごりごりやってないと難しいと思います。実際は、計算できるくらいのレベルでよいとは思いますが。
では、大学院のコースワーク前に達すべきレベルは?
1)ミクロ経済学での水準
2)マクロ経済学での水準
3)計量経済学での水準
の3点で話したいと思います。
1)ミクロ経済学での水準
「経済学のための数学入門」(神谷和也、浦井憲) 東京大学出版会
を理解できるまでやりこむのがいいと思います。
定理の証明は分からなくても、こういう定理があるなと覚えるだけでもいいと思います。
2)マクロ経済学での水準
「内生的経済成長論〈2〉」(R.J. バロー, X. サラ‐イ‐マーティンなど)九州大学出版会
の巻末の数学補足ですね。正直あまり覚えてはないんですが、これが一通りわかってると楽な気がしました。
3)計量経済学での水準
が分かってるとだいぶ楽だった気がします。この本も表記は行列なので、行列表記の慣れているとだいぶ楽ですね!
統計学としては、古いですが
「経済分析のための統計的方法」(岩田 暁一)東洋経済新報社
ですね。
分厚い本なんですがその説明は色あせず分かりやすかったです。これが難しいなら、より簡単な参考書に戻ってまたこれに取り掛かって理解する、ですね。
これらの本を駆使して、院試が終わってから大学院入学の半年くらいの間に、徹底的に基礎を叩き込むようにすればよいかなと思います!
需要はないですが備忘録として笑
※もちろん学部でも高度な経済学を扱っているゼミ、授業はあります。