再受験生ひみさんの医学部生活

30代で医学部に入学した人間が、日常を綴るブログです

(感想)こわいもの知らずの病理学講義

「こわいもの知らずの病理学講義」(仲野徹) 晶文社
の感想です!
 
これから、印象に残った文章の書き方、この本の内容、読むに当たっての注意の3つについて述べてます。
 
 
(1)著者の文章の書き方
 
一番印象に残ったのは、漫画を読んでいるようにわかりやすい文章だったことです。
 
話が流暢に流れて病理の本筋と雑談のテンポがよく、雑談のおかげで本筋の内容を覚えているほど雑談も良かったです。
 
こういう風に雑談を入れると、聞き手(読み手)は本筋の話に集中してくれるんだなと思いました。
 
 
(2)本の内容
 
内容はがんに関するものが主体でした。
 
がん全般についての成り立ちに関する第3章「『病の皇帝』がん 総論編」は読んでいただきたい!がんて何かがわかります。
 
特に遺伝子の突然変異がどうやってがんの発生に関係するかという部分は、すらすらと頭に入ってきます。
 
でも、一番納得したのは、テスト勉強の仕方についての雑談ですね!ポイントを絞って勉強するというのがどういうことかわかります。
 
 
(3)読むに当たっての注意
 
一つ注意するのは、生物学の知識がある程度あったほうがよいです。なんとなくでよいので、DNA、遺伝子、転写、翻訳を知ってるとぐっと理解できます!
高校生の生物の内容が分かってたらばっちりです!
 
もちろん知識がない方でも本書のなかで説明されているので安心です。ただ、事前に知識があると、あーこれとあれがこう繋がってたんだとスッキリします。
 
 
読んでもらいたい層は、医学部志望の高校生や学部一年かな。